食べる楽しみいつまでも!!
はじめに
歯の浮くようなお世辞」「奥歯に物がはさまったような言い回し」と言うような 例え、また『切歯扼腕』 『明眸皓歯』と言った言葉など古来、歯にまつわる表現は沢山あります。これらの言葉は、歯が人間の暮らしといかに深くかかわってきたかを教えてくれています。
 
ところが全身の健康に強い関心が寄せられている現代、歯や歯ぐきの健康には、あまり注意が払われていないように見受けられます。
成人病(生活習慣病)や体力増進への積極的な取り組みに比べるとどうも意欲が乏しいようです。
 これには歯科治療における経済的不安、治療時の不快感、時間的制約などが、理由になっているとも考えられます。
 しかし一番大きな理由は特殊な疾患(口腔ガン、白血病など)を除けば直接生命に関わる病気ではないからと言うことでしょう。
 直接【命にかかわる】ものでなくとも、口腔内の病気と身体の健康維持とは決して無縁ではなく、歯や、歯ぐきが悪ければ全身がモロに悪影響を受けることになります。
例えば、虫歯や歯槽膿漏(歯周病)のせいで、満足に食事も出来ないでいると胃腸障害を起こしたり、それがもとで消化不良になり、全身の抵抗力の低下を来します。
 また虫歯や歯槽膿漏は、軽いカゼや切り傷のように自然治癒する事がありません。薬を飲んだりすると一時的には症状が軽快する事がありますが、後日、必ず同様か或いはより強い症状にみまわれます。
早めに歯科医師による処置を受ける事が何よりですが、歯槽膿漏(歯周病)については家庭での適切な対処によって予防やその進行を遅らせる事が可能です。
 世界に誇る経済大国、長寿国となった日本、しかし歯槽膿漏の罹患率は高く、歯の寿命はマスマス短くなっていると言うデータもあります。
これは誠に皮肉な現象と言わざるをえません。

 老後の一番の楽しみは《食べること》だと言います。
 歯及び歯ぐきを健康に保ち、いつまでも自分の歯で食事する為にも歯周病について正しい知識をもっこ事はきわめて大切です。
 歯科医学の進歩はめざましく、最近では新しい治療技術も色々と紹介されています。
 しかし現代のような情報化社会にあっては、治療法に対して誤った理解をしていたり、その情報に照らし合わせて身勝手な自己診断をしているケースも少なくありません。
 治療の一歩は、病気に対する正しい知識をえる事です。